途上国の人の方が幸せ? ギャラップの世界幸福度ランキング首位はフィジー

幸せの国フィジーの人たち

フィジーは世界でいちばん国民が幸せを感じている国。こんな結果が米国の世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWIN (Worldwide Independent Network of Market Research)が2014年12月に実施した共同調査でわかった。

この調査の対象となったのは世界65カ国6万4000人。調査結果によると、大洋州の島国フィジーは国民の93%が幸せを実感している。2位はナイジェリアとコロンビアでともに89%。最下位はイラクの31%だった。

フィジーでは国民の68%が「2015年は2014年よりも良い年になる」、94%が「自国を含む戦争が起こった時には進んで参加する」と回答した。フィジー以外の途上国の中ではフィリピンの幸福度が国民の86%と高く、旧ソビエト連邦のアゼルバイジャン(85%)とパナマ(83%)が続いた。

先進国のトップはフィンランドの80%。デンマーク(76%)とアイスランド(73%)がこれを追う。日本の幸福度は58%と全体で39位、先進国の中では30位だった。面白いのは、調査対象の65カ国の中で先進国よりも途上国の方が国民の幸福度が高い傾向にあることだ。

世界全体で見ると回答国の70%が「今の生活に満足している」とし、2013年の調査の60%を上回った。地域別だとアフリカ(75%)、アジア(63%)でも「2015年は2014年よりも良い年になる」と前向きな姿勢が鮮明となった。

ギャラップ/WINは、世界100カ国以上で景気調査、各国の動向調査に取り組んでいる。