国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」は4月23日、「世界幸福レポート2015」を発表。「人口1人当たりの国内総生産(GDP)」「平均健康寿命」「国民の寛容さ」「人生の選択肢」「汚職の認知度」「社会的支援(頼れる友人または親せきがいるかどうか)」の6つの評価基準に基づき、158カ国の「幸福度ランキング」を算出した。
上位20カ国にランクインした途上国は4カ国。12位のコスタリカを筆頭に、メキシコ(14位)、ブラジル(16位)、アラブ首長国連邦(20位)が続いた。全体のトップ3はスイス(1位)、アイスランド(2位)、デンマーク(3位)。
ワースト10のうち8カ国を占めたのは、トーゴ(158位=最下位)、ブルンジ(157位)、ベナン(155位)などのサブサハラ(サハラ砂漠以南の)アフリカ。あとの2カ国はアフガニスタン(153位)とシリア(156位)。
日本は46位だった。アジアではシンガポール(24位)、タイ(34位)、台湾(38位)に次いで4番目だ。
「世界幸福レポート」は2012年から発行され、今回が3回目。2015年版のレポートは172ページにも及ぶ。各国の政策策定に役立てるのが狙いだ。
SDSNとは、2012年に国連の潘基文(パンギムン)事務総長とコロンビア大学のジェフリー・サックス教授が創設した国際的ネットワーク。研究機関や大学、企業、市民社会などと協力し、持続的な開発を目指す。(我妻幸枝)