セブの刑務所で囚人がダンス?!

囚人たち

日本のNPO法人セブンスピリットは9月9日夕、囚人がオーケストラの曲にあわせて踊るイベント「セブ島刑務所コンサート」をセブ州拘留・リハビリテーションセンター(CPDRC)で開いた。CPDRCはかねて、更生プログラムの一環としてダンスすることを推奨してきた。今はこの取り組みが一般公開され、観光名所となっている。

イベントの目玉は、マイケル・ジャクソンのスリラーを踊る数百人の囚人たちだ。日本の学生とフィリピン人で構成するオーケストラとの息はぴったり。ダイナミックなダンスは迫力満点だ。薬物の罪で拘置されているエディソンさんは「ダンスはすごく楽しい。いい運動にもなるし、なによりも踊るといい気分になる」と答える。

またダンスの意義について、セブンスピリットのスタッフであるドロシーさんは「ダンスをすると落ち着く。よりポジティブになり、ネガティブな感情を外に出すことができる」と話す。“囚人ダンス”は再犯防止につながっているとされる。

スリラーの後は、明るい洋楽にあわせて、オーケストラの子どもたちが囚人らと一緒に踊った。このイベントは、囚人と貧しい子どもたちの双方にとって情操教育の役割を担う。セブ島刑務所コンサート(通常の主催者はCPDRC)は毎月最終週の土曜日に開かれている。