日本人男性の5人に1人が今や生涯一度も結婚しないまま人生を終える。追い打ちをかけるように、35歳以上の男性で将来結婚できる人は3%にも満たないとの情報が飛び交う。そんな過酷な人生が“約束”された日本人男性を救うべく、カンボジア女性と日本人男性が幸せな結婚をする方法を勝手にリサーチしてみた。その結果を無償で公開する(このリサーチは思い込みの激しい調査員=筆者が、1人のカンボジア人女性のみにリサーチした結果であることを報告しておく) 。
調査に協力してくれたのは、シェムリアップで暮らす既婚の女性(28歳)。笑顔がかわいく、男性の内面を見抜くような深さをもった黒い瞳が印象的だ。シュリムアップ郊外の静かできれいな村で育ったという。村の規模は約200世帯。
私はさっそく、日本人男性が彼女の村で結婚する方法を教えてほしい、とちゃんとしたリサーチ手法を無視し、直球すぎる質問をぶつけてみた(日本人男性はそれだけ切羽詰まっているのだ)。
<コミュニティに溶け込む編>
彼女は、コミュニティに入るのが一番大事だと話してくれた。そのステップは下のような感じ。
①村人にやさしく話しかけて、自分をまず知ってもらう
②感じの良い服を着ているところを見せる(感じが良い服とは、清潔さはもちろん、村人に認められるセンスが必要とのこと)
③平和を愛する人であることを日常生活で示す(やはり、毎日の生活スタイルが肝心なのだ)
6カ月ほど経過すると、村人もあなたを受け入れてくれるそうだ(全てがうまくいったと仮定した場合)。
<友だちから始めよう編>
村人に受け入れられたら、次は「友だち」になることが大切だ。こんなステップになるという。
④普段の生活の中で気になる女性を見つける
⑤やさしく自然な感じで声をかける
⑥自分がきちんとした収入があることを理解してもらう
⑦人の悪口を日常的に言わない
友だちになるステップは日本とあまり変わらない。では次のステップに進もう。
<プロポーズ編>
友だちになったら、次はいよいよプロポーズだ。ここからは日本と違った部分も増えてくるので、意識を集中して読むように。
⑧彼女にプロポーズする
・彼女がOK⇒ステップ⑨に進む
・彼女がNOで諦める⇒ゲームセット
・彼女がNOでも諦めきれない⇒「復活プランB」に進む
⑨彼女の家族にお願いに行く
およそ半年後に、家族の判断が出される。
・家族がOK⇒ステップ⑩に進む
・家族がNOで諦める⇒ゲームセット
・家族がNOでも諦めきれない⇒「復活プランC」に進む
⑩結納金として、彼女の家族に2000~3000ドル(23万~34万円)を払う
晴れて結婚式の準備へ! ちなみに2000~3000ドルを払ったあと、家族は結婚生活がうまくいくように家畜や土地などの工面をサポートしてくれるとのこと。
<断られた場合の「復活プランB」>
まだ諦める必要はない。リカバリー方法は2つもある。1つは、彼女の友だち経由で仲をとりもってもらうやり方。もう1つは、彼女の家族に訴えかけるやり方だ。
<家族に断られた場合の「復活プランC」>
まだ道は残されている。この場合は、もう一度、彼女経由で家族を説得してもらう方法がある。
考えてみると「プランB」も「プランC」も、日本とあまり変わらないような。
■思い込みの激しい調査員からの最終提言
いろいろと説明してくれた協力者からの情報を分析すると、驚異の事実が浮かび上がってきた。それは、日本の未婚男性にとってはあまりに悲しいものだった。しかし、勇気を出し、愛情を込めて「最終提言」を以下に明記したい。
カンボジアで結婚する方法は日本とほとんど変わらない。つまり日本で結婚ができない男性は、場所を変えても結婚は難しい。未婚の日本人男性よ、場所や相手を変えることを考えるのではなく、自分を変えることから始めよう! もちろん、そのことに気付くためにもカンボジアへの渡航はお勧めだ。きっと人生を変えるきっかけを得ることができるだろう。
この提言に関する苦情、批判、やり場のない怒りは、調査員に送らずに前向きなエネルギーへ転換いただくようお願いする。