仲本さんとウガンダ工房の職人たち。仲本さんは「コロナ禍でも仕事があることがリッチーエブリデイの職人にとって、仕事に対する大きなモチベーションになったようだ」と話す(ウガンダ・カンパラ)
バスの運賃が2倍に!
ウガンダ政府は2020年5月、企業の営業再開を認めると発表した。だが厳しいロックダウンは続く。バスは引き続き運休。そのためバスで通勤する職人は、リッチーエブリデイの工房に出勤できなかった。5、6月は歩いて通える職人だけで工房を回した。
ウガンダで、バスが運行を再開したのは6月の終わり。遠方から通う職人もようやく通勤できるようになった。だが運賃は、ロックダウン前の2倍に。リッチーエブリデイが職人に払う通勤手当のバス代も2倍となった。車内の密集を避けるためウガンダ政府が、乗車人数を半分に減らさなければ運行を認めなかったからだ。
ウガンダの公共バスといえば、トヨタの中古のハイエースが定番。「コロナの前は1台に12~13人をすし詰めにして乗せて走っていた。今は6人しか乗せてはいけない」と仲本さんは話す。
リッチーエブリデイは2015年に創業。ウガンダに直営工房をもつほか、2019年に東京・代官山に店舗もオープンした。看板商品は、アフリカンプリントが鮮やかなバッグで、「アケロバッグ4WAY」という。ウガンダ工房でリッチーエブリデイの商品をつくる職人のほとんどがシングルマザーだ。
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