渋谷で「うるさい。国に帰れ」
ミャンマーでクーデターが起きてすぐのころ、佐賀さんは立ち直れないほどのショックを受けたことがある。非暴力で国軍に抗議する市民の現状を、渋谷の駅前でマイクを持って訴えていたときのことだ。佐賀さんの目の前に日本人の高校生3人が現れ「うるさい。国に帰れ」と言い放ったのだ。
「ショックだった。苦しくて涙が止まらなかった。しばらくマイクを取れなかった」(佐賀さん)
佐賀さんはこの一件をきっかけに、中高生や大学生を対象に出張授業を始めた。「ただ平和を守ろうと言ってもわかってもらえない。ミャンマーで実際に起きていることを伝え、自由に生きることの大切さについて考えてほしい」と語る。
「ミャンマーで今起きていることを自分の家族や友人に伝えるのも、立派な国際協力のひとつ。まずは、自分の出来ることから始めてほしい」。佐賀さんはこう話す。
佐賀さんが紹介する支援先一覧
・Spring Revolution Restaurant
佐賀さんがボランティアとして手伝う池袋のミャンマー料理店。利益の全額をミャンマーに送金する。(食べログ)
・NPO法人ミャンマー国際支援機構(MIAO)
在日ミャンマー人と日本の国会議員が立ち上げた団体。避難民を支援するために寄付できる。
・一般社団法人ミャンマーグローバル支援団体(MGSF)
在日ミャンマー人が立ち上げた団体(本部:米国)。NUGへ直接寄付できる。
・チル・ウィズ・P2D(映画サイト)
映画を観ると、ミャンマー連邦議会代表委員会(CRPH)が承認する団体に寄付できる。
・連邦議会代表委員会(CRPH)
NUGの立法府の役割を果たす組織 。
・NUG Pay
NUGの口座にワンクリックで送金できる、モバイルウォレットアプリ。
・Nway Oo Video・Nway Oo Candy・Nway Oo Quiz
動画を見たり、ゲームをしたり、脳トレをするとアプリを経由して連邦議会代表委員会に寄付できる。
・The Vibrant Spring
ミャンマーの最新ニュースを発信するウェブサイト(日本語あり)。
・Pa Day Thar Pin
ミャンマーの芸能人の動画や音楽を発信するユーチューブ。動画の再生回数に応じて、連邦議会代表委員会が承認する団体へ寄付できる。
・PDTP Vlog
ミャンマー料理の作り方などを発信するユーチューブ。動画の再生回数に応じて、連邦議会代表委員会が承認する団体へ寄付できる。