アブダビ首長国にある観光客に人気のモスク。筆者はドバイの旧市街のスーク(市場)で買った、イスラム教の女性が身につけるスカーフとドレスを着ている
「あなた日本人でしょ」
5位は、ドバイから最も遠い、東海岸のフジャイラ首長国。といっても片道3時間だ。バスの車窓から目に入ってくる景色は、左右に立ちはだかる岩山ばかり。それを抜けると突如、都会の街並みが広がって不思議だ。
街中を歩くと、赤から青、青から赤に変わるまでの残りの秒数をカウントする信号機が目につく。ドバイにはない。「フジャイラにはせっかちな人が多いのかな」と関西出身の私は、大阪を思い出して少し懐かしくなった。
6位は、半島のように突き出た、西海岸のウンム・アル・カイワイン首長国(UAQ)。街には直線道路1本と建物がまばらにあるだけ。海外旅行のバイブル「地球の歩き方」にも「とりたてて特徴のない街」と書いてあったが、本当にシンプル。
ひとつ嬉しかったのは、立ち寄ったスーパーのレジで、南アジア系の女性店員に「あなた日本人でしょ」と一発で当てられたこと。ドバイだとたいてい中国人かフィリピン人に間違われるため、日本人がめったに来そうにないUAQで意外だった。