選手を指導するラシディ・アモロさん(左から3人目)。コーチとして所属するプロサッカーチームのリギンドゴは2022年、ケニアディビジョン2(4部リーグ)で優勝した(写真はアモロさん提供)
サッカー選手になる夢を!
アモロさんが今、コーチを務めるプロサッカークラブの「リギンドゴ」は、選手として最後に所属したチームだ。数年前まで9歳以下や11歳以下の子どもたちを教えていたが、2022年からリギンドゴのトップチームのコーチとなった。
プロコーチとしてのキャリアを築いているアモロさんだが、貧しい子どもたちへの社会貢献もしている。2010年に友人と一緒に無料の学校(小学1年~中学2年)「アガペ・ホープ・フォー・キベラ」(アガペ)を設立。その子どもたちに今も無料でサッカーを教える。
そんなアモロさんが自分と同じような境遇の子どもに少しでも夢をもってほしいと、満を持して始めたのがキベラA-GOALリーグだ。
2023年は3月からと10月からの年2回のリーグの開催を目指す。また試合をするだけでなく、参加する子どもたちに昼食も提供する予定だ。そのためにアモロさんはA-GOALと協力して1月からクラウドファンディングを始めた。2月末までに150万円を集めることを目指す。
アモロさんは力強く言う。
「サッカーリーグを通じで子どもたちがプロ選手になる道を作りたい。(全員がプロ選手になれないとしても)子どもたちには『夢はサッカー選手になること』と胸を張って言ってほしい」