社会運動家が狙われる
アンティオキア県の県都であるメデジンではここ十数年、NGOのリーダーが次々と命を狙われている。
モントヤさんも2011年にFARCに誘拐された。もう少しで殺されるところだった。だが間一髪のところで、FARCのメンバーだった小学校の同級生が彼を認識し、間に入って助けてくれた。
モントヤさんによると、COAPAZでは、元パラミリタレスの兵士である国内避難民が多く活動していることから、FARCは、モントヤさんが元パラミリタレスの兵士のために組織を作っていると勘違いしていた。誤解が解けた後、モントヤさんは釈放された。
2024年8月にも、モントヤさんの友人の社会運動家が狙われた。左派ゲリラのひとつである「民族解放軍」(ELN)の兵士が自宅を突撃した。この運動家はたまたま不在だったが、娘が銃で撃たれた。一命は取り留めたものの、1カ月ほど入院したという。
「逃げる準備はいつでもできている」とモントヤさん。そんな彼が今後取り組みたいこととして挙げるのが、国内避難民やホームレスなど誰でも気軽に立ち寄り、シャワーを浴びたり、ご飯を食べたりできる場所を作ることだ。
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