ベネズエラの反政府活動家「マドゥロは大嫌い」、コロンビアに避難してもデモは続ける

カリートでコーヒーを売るラミレスさん(コロンビア・メデジン近郊のベジョで)

コロンビアでも反政府運動続ける

ベネズエラのコールセンターで働いていた時は週に7ドル(約1000円)、月に28ドル(約4000円)を稼いでいた。ベネズエラでは家を持っていることを考慮しても、コロンビアの収入の方がおよそ5倍だ。

「コロンビアの人は服や食べ物を分けてくれて、とても優しい」。けれども家族が待つベネズエラに戻りたいと話すカルメンさん。

最後に息子たちに会ったのは2年前。ベネズエラ政府に自分が帰国したことを悟られないため、誰にも告げずに里帰りした。自宅でも帰国したことを近所の政府関係者に知られないようスーパーの買い物以外は外に一歩も出なかったという。

ベネズエラで7月28日に実施された大統領選挙では在外投票できず、直接的にはかかわれなかった。だが選挙の票が不正に操作され、マデゥロ大統領が再選したことに対して300人規模の抗議デモが8月6日にメデジンで行われ、参加した。そのほかにも抗議デモは数回あり、ラミレスさんらは「(マドゥロ政権は)転覆する」と歌った。

「ベネズエラの政権が変わって、現状が良くなったら帰りたい」。彼女の夢はチャベス政権の前(1980~90年代)のベネズエラのような環境で家族と一緒に暮らすことだ。

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