コンゴ民東部で紛争拡大、現地で活動するテラ・ルネッサンスが緊急支援でクラウドファンディング

コンゴ民主共和国の難民。東部の2州にはすでに460万人が逃れた。紛争拡大で新たに50万人が家を追われたといわれる(写真提供:テラ・ルネッサンス)

コンゴ紛争は他人事ではない

2025年に入りM23は北キブ州のマシシ、同国東部最大の都市ゴマ、2月14日にはブカブを制圧した。この侵攻で3000人以上の死者が出たといわれる。

この紛争は日本人にとっても他人事ではない。コンゴ民主共和国の東部では、デジタル機器で使われるタンタルやタングステン、コバルトといったレアメタルが多く採れるからだ。

M23は、関係があるとされるルワンダ政府にレアメタルを横流しし、ルワンダ政府が世界に輸出していると多くのメディアが指摘する。世界中の人が使う携帯電話の中にも、こうしたレアメタルが入っている可能性がある。

小川さんは参加者にこう訴える。

「レアメタルの最終消費地は日本などの先進国。私たち日本人も紛争に間接的にかかわっている。紛争を終わらせるために消費行動を変えるなど、ひとりひとりにできることはたくさんある」

ブルンジ北西部で援助のニーズ調査を国連機関とテラ・ルネッサンスなどのNGOが共同で実施しているところ(写真提供:テラ・ルネッサンス)

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