農民から女王になった女性がベナンにいた! 8畳一間で4人の世話係と濃い暮らし

「清潔」を意味する白い布をまとうドボ市のダシ。住まいの中で撮影

野外の畑仕事から「外出禁止」に

アロファ・エボ女王は、ブードゥー教の占い師ファーの集まりでダシに選ばれてから1年7カ月が経つ。もともとは農民だった。キャッサバ、パームオイル、トマトなどを育て、生計を立てていた。

ダシになったことで畑仕事も辞めることになり、外出も自由にできなくなった。現在は訪れてきた人に祈りを捧げたり、瞑想をして日々を過ごす。

生活は一変した。それでも農民に戻りたい気持ちはゼロだという。「ダシに選ばれたことは使命。この仕事が好きとか嫌いとかは一切ない。私はダシの義務を全うするだけ」。この言葉を繰り返し発した。

8畳ほどの広さの家でダシと一緒に暮らす4人の世話係。すべて女性だ

1 2