
腕は他店に負けない
エミさんは10年前の2015年に自分の店をオープンした。資金は30万CFA(セーファー)フラン(約7万5000円)。貯めるのに2年かかった。いまや、10代後半~20代前半13人の見習いを抱えるまでになった。
日本の国税庁の調査によると、日本で企業が10年続く確率は約6.3%というデータがある。エミさんは「10年続いたことに自分でも驚いている。だけどほかの店と比べても、施術のスキルの高さには自信がある。それがここ数年は客が途切れない理由かもしれない」と胸を張る。
初めは集客に苦労したと話すエミさん。客が一人も来ない日もあった。「友人や友人の知り合いに声をかけてお店に来てもらった。数カ月してようやく客足が増えた」
今では月収4万CFAフラン(約1万円)に。「ドボ市にはヘアサロンがいたるところにある。何軒あるかは多すぎてわからない。でも将来は町一番のヘアサロンにしたい」。エミさんはこう目を輝かせる。

髪を編む見習いたち(中央の女性を取り巻く3人)。見習いのひとりは「私たちは長いエクステはつけない。仕事の邪魔になるから」と話す
1 2