7月14日は「マララ・デー」、すべての女子に教育を!

7月14日は、女子教育の必要性を訴えるパキスタン人少女、マララ・ユスフザイさんにちなんだ「マララ・デー」だ。2013年に国連が定めたもので、世界中の女子が教育を受けられるよう声をあげる日となっている。

マララ・デーに合わせて、マララ基金はキャンペーンを実施している。誰でも簡単に参加が可能で、たとえば「#Stronger Than」でタグ付けし、自身のツイッターやフェイスブックでコメントしたり、ビデオや写真を投稿したりできる。また、マララ基金のホームページにアクセスすれば、マララさんのメッセージも見られる。

マララさんは2012年10月、パキスタン北部のスワート渓谷にある中学校から自宅に帰るスクールバスの中で、イスラム武装勢力から頭と首に銃弾を受けた。犯行グループは、女子教育の重要性を訴え続けていたマララさんが親欧米的だとし、欧米の文化を推進していることを批判するために狙ったと声明を出した。

マララさんは事件後、英国に搬送され、治療を受けていた。奇跡的に回復し、16歳の誕生日である2013年7月12日、米ニューヨークの国連本部で演説。「すべての子どもたちに教育を受ける権利を」「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンで世界を変えられる」と世界の人たちに教育の重要性を訴えた。マララさんは現在、家族と英国で暮らしている。

マララさんはこのほど、カナダのNGOフリー・ザ・チルドレンとともにケニアの農村地域を訪問。少女らに向けて、教育の重要性を説いたり、フリー・ザ・チルドレンが進める中学校の建設作業を手伝うなどの活動に携わった。

マララ・デーは本来、マララさんの誕生日の7 月12日。だが2014年は12日が土曜日のため、14日がマララ・デーとなった。(西森佳奈)