【11月は無料キャンペーン】ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』、受講料は100%現地の支援へ(〆切11/18)
意外と知られていない事実。それは、フランス語話者の半分以上(55%)がアフリカ在住者であることです。国際協力のシーンで使える「アフリカのフランス語」を、アフリカ最大の水上都市ガンビエ出身のベナン人講師から学びませんか?
途上国に特化したNPOメディア「ganas」(運営:NPO法人開発メディア)は12月2日から、アフリカのフランス語を学べて、しかも西アフリカ・ベナンの恵まれない子どもたちの教育支援にもなる「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」をZoom(ズーム)を使って始めます。受講料は100%、ベナンに届けます。11月中はプレオープンキャンペーンとして受講料は無料となります。
■中学へ行けるのはたったの54%
ganasがなぜ、フランス語教室を始めるのか。しかも無償で(ganasは1円もとりません)。まずは、ベナンとはどんな国か、講師はどんな人か、を聞いてください。
1960年までフランスの植民地だったベナンでは、フランス語が公用語です。ユニセフによると、若者(15~24歳)の識字率は男性が64%、女性が41%で、世界平均(男性92%、女性88%)を大きく下回ります。
その理由は、就学率の低さです。日本の外務省の統計によれば、ベナンの小学校の就学率(2014年)は126%(通常よりも早かったり、遅かったりする入学者や留年を含む)と高くなっていますが、最終学年の6年生になるとその率は58%に下がります。つまりドロップアウトする割合が半分近く。中学・高校の就学率はたったの54%(2014年)なのです。
就学率が急激に下がっていく理由のひとつは、学校の授業で使うフランスをベナンの子どもたちが理解できないからです。
フランス語はベナンの公用語です。けれどもベナン人がふだんの暮らしでしゃべるのは現地語(フォン語やヨルバ語など)。ベナンの子どもにとってフランス語は小学校に入って初めて学ぶ言葉です。ちんぷんかんぷんの言葉ですべての教科を理解しろって言うほうがおかしくないですか?
そんな不条理な状況にあっても落ちこぼれないよう、ベナンの子どもたちにフランス語(英語も)を教えている人がいます。ガンビエ出身のウィルフリッド(ウィル)・デグボさんです。今回の「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」で講師を務めます。
ウィルさんは2013年に、フランス語のリーディング、ライティング、スピーキングを小学生に無料で教えるNGO「Nanxewe(ナンセウィ)」を立ち上げました。活動する場所は、ベナンの最大都市コトヌーの中でもとても貧しい地区KpanKpan(クパンクパン)です。
ナンセウィはまた、貧しい子どもたちに、スクールバッグやノート、ペンなど学校で必要な道具を渡したり、学校でかかる費用を助けたりしてきました。これまでに支援してきた子どもの数は150人以上。多くは中学へ進学できたそうです。
■フランス語話者の55%がアフリカにいる
実は、ウィルさん自身も貧しい家庭で生まれ、育ちました。
ウィルさんはガンビエの出身。ガンビエは水上都市なので“アフリカのベネチア”と形容される半面、貧困地区としても知られます(お金があれば陸に上がりますよね? 便利なので)。
「学校教育は、裕福な子どもたちに許された贅沢」。ウィルさんはこう言います。
15人きょうだいの末っ子として生まれたウィルさん。漁師だった父は貧しさを理由に、子どもたちを学校に通わせるのを諦めていました。ですが母は違いました。苦労してお金を稼いでくれ、きょうだいの中でウィルさんだけ学校に通わせてもらったのです。
学校に通えたことで、ウィルさんの未来は開けました。母が倒れたときは、勉強をやめようと思ったことも。でもウィルさんは諦めませんでした。タクシードライバーやガードマン、小学校の先生などをやって、自分が学校で勉強を続ける費用と母の医療費を稼ぎました。
「たとえ経済的に恵まれなくても、教育をきちんと受け、だれもが人生の目標を達成できるように助けたい。これが私のパッション」(ウィルさん)
「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の受講料は100%、ベナンに送ります(送金手数料と通信費は除く)。そんなウィルさんが主宰するナンセウィの活動資金とウィルさん一家の生活費となります。
言ってみれば、受講者はウィルさんからフランス語を学べ、ウィルさんはフランス語を教えることで「ベナンの恵まれない子どもへの教育支援活動」の資金を手にできる――。こんなコンセプトでganasが立ち上げたのが「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」なのです。
しかもです。学べるのは「アフリカのフランス語」。これがミソです。
ご存知ですか? 国際フランコフォニー機構(OIF)によると、2014年時点で、世界のフランス語話者人口およそ2億7400万人のうち1億5000万人、比率にして55%がアフリカにいることを。その比率は2050年には85%にのぼると予測されています。
【「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の5つのメリット】
①国際協力(JICA、協力隊、国連など)やビジネスで使えるアフリカ流フランス語を学べる!
国連の予測によると、アフリカの人口は2050年に約24億人となり、世界人口の4分の1を占めます。世界の中心はやがてアフリカになるといっても過言ではありません。国際協力だけでなく、ビジネスでも日本とのかかわりは広がっていくはずです。アフリカで、いやグローバルで仕事をしたかったら、アフリカのフランス語を学んでおいた方が断然お得です。
ちなみにアフリカで話されるフランス語は、日本人に聞き取りやすいといわれます。フランス語初心者にもおススメです。
②ベナンの貧しい子どもの教育を支援できる!
「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の受講料(送金手数料と通信費は除く)は100%ベナンに届けます(ganasは1円もとりません)。このお金を使ってウィルさんは、貧困地区クパンクパンの子どもたちが教育を受け続けられるよう活動します。
③アフリカの文化・政治・経済・教育も知れる!
「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」では、アフリカのフランス語を単に学ぶだけでなく、ベナンをはじめとするアフリカについても知っていただくことを重視します。
会話のテーマは、生活、食、音楽、習慣、教育、スポーツ(NBAワシントンウィザーズの八村塁選手の父はベナン人です)などを想定しています。写真も活用できそうですね。ご関心のあるテーマをいくつでも教えてください。
アフリカを旅したことある方は“旅行者目線”を卒業し、より深く知るきっかけに。JICA海外協力隊員で待機中の方は、任国以外のフランス語の表現や文化を知れるチャンスです。
④英語でフランス語を学べる!
講師のウィルさんは英語も堪能です。ウィルさんの英語は聞き取りやすく、中学生でもわかるような説明をしてくれます。英語でフランス語を学んでみませんか? ついでに英語も実践的に使えますよね!
⑤グループレッスンなのでアフリカやフランス語に興味のある仲間とつながれる!
「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」では、マンツーマンではなく、最大5人の少人数制のグループレッスンとします。
グループレッスンのメリットは、アフリカやフランス語など、同じ関心をもつ人と仲良くなれること。クラスメイトと刺激しあい、フランス語力を伸ばしていけます。
新型コロナウィルスが落ち着いたら、首都圏でオフ会も開く予定です。そのときにベナン話に花を咲かせるのも楽しいですよね。
【「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の進め方】
「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」ではZoomを使い、テキストと音声通話を駆使しながら会話の練習をします。受講者のレベルにあわせて、簡単な日常会話から、旅行や生活で使えるフレーズ、ビジネスシーンで役立つ言い回しなどを学んでいただきます。レッスンを楽しんでいただくため、ベナンの写真や動画もたくさん活用する予定です。
①Zoomのアプリをダウンロードする。スマホでも、パソコンでもOK。
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
②主催者から送られてきたZoomのURLをクリック
③レッスンを楽しむ
④1時間半経ったら終了
*Zoomの使い方がよくわからない場合はご連絡ください。ご説明いたします。
【期間とコース】
12月2日(水)~3月20日(土)(12月25日、12月30日~1月3日は休み)
*レッスンは週1回(全15回)です。下のコースから選んでいただけます。時間はいずれも日本時間。
・初級月曜コース(毎週月曜20:00~21:30)
12月7日、14日、21日、28日、1月4日、11日、18日、25日、2月1日、8日、15日、22日、3月1日、8日、15日
・初級水曜コース(毎週水曜19:00~20:30)
12月2日、9日、16日、23日、1月6日、13日、20日、27日、2月3日、10日、17日、24日、3月3日、10日、17日
・中級水曜コース(毎週水曜21:00~22:30)
12月2日、9日、16日、23日、1月6日、13日、20日、27日、2月3日、10日、17日、24日、3月3日、10日、17日
・中級土曜コース(毎週土曜18:00~19:30)
12月5日、12日、19日、26日、1月9日、16日、23日、30日、2月6日、13日、20日、27日、3月6日、13日、20日
・上級金曜コース(毎週金曜20:00~21:30)
12月4日、11日、18日、29日(火)※クリスマス振替、1月8日、15日、22日、29日、2月5日、12日、19日、26日、3月5日、12日、19日
・上級土曜コース(毎週土曜20:00~21:30)
12月5日、12日、19日、26日、1月9日、16日、23日、30日、2月6日、13日、20日、27日、3月6日、13日、20日
初級:フランス語を勉強したことがない方、初歩的なフランス語のみを理解できる方(仏検5級、DELF A1レベル程度)
中級:フランス語を勉強した経験があり、日常生活で使う簡単な表現や基本的なフレーズを理解できる方(仏検4~3級、DELF A2~B1レベル程度)
上級:フランス語を使って業務をしたことのある方、フランス語を聞き、話し、読み、書くことができる方。フランス語力を維持したい方(仏検2級~準1級、DELF B2~C1レベル程度)
*ご自身のレベルとあわなかった場合は変更も可能です。
*プレオープンキャンペーンとして11月は特別無料とさせていただきます(基本はお申し込みいただいた曜日のコース)。お申し込み手続きの完了後、すぐに始められます。
【費用】
9000円(全15回、各回90分)
*受講料は100%、ベナン支援に回ります(送金手数料と通信費を除く)。
*受講生の都合により入金後にキャンセルされても返金いたしません。ご了承ください。
*講師の都合(停電など)で対応できないときがあります。ご了承ください。その際は翌週に振り替えとなり、受講期間が延びます。
【定員と締め切り】
各コース最大5人(合計30人)
*締め切りは11月18日(水)。先着順。定員に達し次第、締め切ります。
*お早めにお申し込みを完了すると、プレオープンキャンペーンにご参加いただけて、11月は無料になります(週1回)。
【申し込み方法】
下のリンクをクリックして手続きしてください。完了されましたら、その旨をメール(french.ganas@gmail.com)でも念のためお知らせください(メールアドレスが間違っておられる方がいらっしゃいます。主催者からのメールが届かない場合はご一報ください)
https://forms.gle/GE7qCmtMrZkJuz6w7
*振込先をご案内させていただきます。
*すべての手続きが完了次第、「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」は始められます。
【こんな方におススメ】
・西アフリカの多くの国で公用語であるフランス語を気軽に学びたい!
・JICA海外協力隊に行きたい!
・協力隊のOB・OGでフランス語圏のアフリカをウォッチし続けながらフランス語を学びたい!
・新型コロナのあおりで待機中の協力隊員(任国とは別の国のことを知りたい! ついでにフランス語力もアップしたい)!
・アフリカをこれから旅したい/旅から帰ってきた!
・アフリカの庶民の暮らしぶりを知りたい!
・フランス語を勉強中の学生・社会人の方!
・フランス語をネイティブにチェックしてもらいたい!
・アフリカに現地の友だちを作りたい!
・学びと社会貢献が両立することをしたい!
【講師】
ウィルフリッド・デグボ(Wilfrid Degbo)
西アフリカのベナン・コトヌー在住。貧しい村(ガンビエ)で生まれ育つが、働きながら国立アボメカラビ大学を卒業(英語学を専攻)。現在は、携帯電話やパソコンなどの電気製品のオンラインショップを経営しながら、コトヌーの貧困地区に住む子どもたちを対象に、放課後学習の手助けをする。これまでにも、ベナンの貧困家庭出身の高校生にフランス語や英語を教えてきた。外国人(中国人、韓国人、インド人、ガーナ人、ナイジェリア人、アメリカ人、イギリス人、ノルウェー人など)にもフランス語を教えた経験がある。
【主催】
特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」の運営団体)、ganasサポーターズクラブ
・ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp/
・フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp/
・ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
・インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas
・メールアドレス:french.ganas@gmail.com(担当:斉藤、山崎)
・ganasサポーターズクラブ:https://www.ganas.or.jp/gsc/