ポスターを掲げ、ルト氏を応援する支持者たち(ケニア・ナイロビで撮影)
ケニアの独立選挙区割り委員会(IEBC)は8月15日、統一民主同盟(UDA)のウイリアム・ルト氏が次期大統領に当選したと発表した。ルト氏はケニアの第5代大統領に就任する。ルト氏は記者会見で「誰も取り残さない国をつくる」と誓った。
ルト氏は717万6141票(得票率50.5%)を獲得。694万2930票(同48.9%)のライラ・オディンガ氏を振り切った。ルト氏は当選条件である「50%を超える得票率」と「半分以上の郡で25%以上の票の獲得」の2つをクリアした。
「この選挙に敗者はいない。なぜなら1400万人のケニア人が立ち上がって投票してくれたのだ。(ケニア人が)最大の勝利者だ」
ルト氏は当選発表後のスピーチでこう述べた。選挙戦を振り返り、民族ではなくマニフェスト(政権公約)や政策で大統領を選ぶことができたと強調する。続けてこう断言した。
「私は今回の選挙で選ばれたリーダーたちとともに、誰も見捨てない国づくりをすることを約束する」
ルト氏は55歳。内務相や農業相を歴任した後、2012年よりウフル・ケニヤッタ大統領のもとで副大統領を務めた。今回の大統領選では、「ハスラー(貧しいが頑張っている人)ネイション」を掲げ、貧困層が報われる国にすると選挙戦を展開。多くの若者の支持を取り付けた。