【催行決定! 定員いっぱい】“古いインド”をアップデートしよう!『Global Media Camp in インド』参加者募集
ガンジス川、沐浴、バクシーシ、サリー、カレー‥‥。インドと聞いて、こんな単語しか頭に浮かんでこなかった方、“古いインド”をそろそろアップデートしませんか?
途上国に特化したNPOメディア「ganas」はこの夏初めて、大好評の取材プログラム『Global Media Camp』をついにインドで開きます! 行き先は、インドを代表する学園都市のプネー。インドのことを少しでも深く知りたい方、記者になって途上国を取材してみたい方、過去の極端なイメージから脱却し、現実のインドでいま何が起きているのか、どんな方向に行くのかをあぶり出してみたい方、この夏、インドに行きましょう!
「インド」と一口で言っても、一般化・単純化するのは他の国以上に難しいです。なにしろ欧州連合(EU)に次ぐ広大な面積を誇り、世界人口のおよそ5人に1人がインド人。5000年の歴史もあります。1991年に始まった経済自由化をきっかけに、一昔前とは“別の国”のように変貌を遂げている最中なのがインドなのです。
行き先であるプネー(ムンバイから南東に150キロメートル)はいま、世界的に大注目の街です。ご存知ですか? プネーは「インドのオックスフォード」と呼ばれ、世界中から留学生が集まってくることを。IT企業の進出が相次ぎ、「東のシリコンバレー」の異名までもつことを。
『Global Media Camp in インド』では、インドの伝統やネガティブな面だけではなく、知られざる最先端の動きも取材します。書いた記事は、リライトを重ね、参加者の署名記事としてganasのサイトで読者に向けて発信します。ヒットすれば、「いいね!」が500ぐらいつくことも。ステレオタイプでない取材記事を発信すること自体にも大きな意義がありますよね!
『Global Media Camp』のすごいところは、インドを深掘りする/多角的に見るだけではありません。インプット(取材)とアウトプット(記事執筆)を毎日繰り返すことで、「情報を引き出す力」「要点をまとめる力」「伝える力」など“一生もののコミュニケーションスキル”も向上できることです。こうしたスキルは、記者としてはもちろん、営業・企画・プレゼン・報告書作成などさまざまなシーンで活用できますよね! ganas編集長も全行程に同行し、マンツーマンで学びをサポートします。
途上国に行き、取材し、記事を書き、それを発信する『Global Media Camp』をganasは2014年以来これまでに21回(7カ所)開いてきました。2018年の夏の行き先は、今回初となるインド(プネー)のほか、南米のコロンビア(メデジン)、カンボジア(シェムリアップ)、西アフリカのベナン(コトヌー)があります。4カ国から選べます。
*カンボジアは社会人限定の「4日間コース」も急きょ作りました!
■『Global Media Camp in インド』の概要
◎行き先:インド・プネー
◎期間:2018年8月4日(土)~8月11日(土)
*8月4日に現地集合(プネーの空港でお迎え)、8月11日に現地解散、7泊8日
*フライトについてはご相談ください。LCC(エアアジア、ジェットエア、スクート、香港エクスプレスなど)もたくさん飛んでいます
◎料金:社会人16万9800円、学生14万9800円(インドは今回初なので特別価格)
*渡航費、ビザ代、保険代は含みません
*含まれるもの:講習費、現地での移動費(帰りのホテル⇒空港は除く)、宿泊代、食事代(朝、昼、夕。ただし飲み物は除く)
*特典として、2018年秋の「グローバルライター講座(東京)」(5万円相当)や「77日記者研修」(5万8000円相当)に無料参加できます(ちょっとした条件あり。下にスクロールして「■帰国後はこんな特典も!」をお読みください)
◎〆切:2018年7月4日(水)
*6月20日(水)までのお申し込みは「早割」として1万円割引(入金が完了していること)
*ご友人同士で申し込むとそれぞれに1万円キャッシュバック(ganasの有料プログラムに初めて参加する方が対象)! 早割との併用もOKです!
◎定員:最大8人(少人数でないと原稿を見られないため。先着順)、最少催行人数4人
◎事前研修:7月を予定(1回で8時間程度)
*参加者の都合を優先し、日時を決めます。ご相談ください
*場所は東京・市ヶ谷のJICA地球ひろばを予定
◎報告会:2018年10月末~11月末を予定(希望者のみ)
◎主催:特定非営利活動法人開発メディア(ganasの運営団体)
◎問い合わせ先:devmedia.ganas@gmail.com
◎詳しい説明資料:https://bit.ly/2ITtY82
◎申し込み方法:お問い合わせいただければ申込書をお送りいたします。下のURLをクリックしてもダウンロードできます。ご家族とご相談のうえ、記入した申込書をメールでお送りください。
https://bit.ly/2sgkwkM
https://bit.ly/2L5bRZz
■『Global Media Camp in インド』の基本的なスケジュールと取材先候補
8/4(土)到着
8/5(日)午前:取材、午後:記事の執筆
8/6(月)午前:取材、午後:記事の執筆
8/7(火)午前:取材、午後:記事の執筆
8/8(水)午前:取材、午後:記事の執筆
8/9(木)午前:取材、午後:記事の執筆
8/10(金)午前:取材、午後:記事の執筆、夜:フェアウェルパーティー
8/11(土)ふりかえり、解散
下のような取材先を候補として考えています(ご希望があればお気軽にお問いあわせください)。
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インド最大の財閥タタのグループ企業タタ・コンサルタンシー・サービス(ビジネスで得たもうけを教育やヘルスケアなどに還元する社会的企業)、インド有数のIT企業Infosys、プネー在住50年の日本語教師(プネーを日本語教育が最も盛んな都市にした功労者)、大学、NGOなど多数。
■インド(プネー)のここが魅力・興味深い!
インドの「魅力&興味深いこと」のごく一部を、社会・政治・経済・文化の視点から下にまとめました(さらっと読むだけでもインドの基本がわかります)。興味深いことが山のようにたくさんあるのがインド。こんなおもしろい国を取材できるなんて、夢のようですね!
☑インドは多言語国家。「国語」はない。ヒンディー語は公用語。話者人口が数千万人を超える言語はヒンディー語以外にも多い。紙幣に17の言語が印刷されているのはその象徴。
☑インド人同士の共通語は英語(連邦レベルで準公用語)。インドで英語が普及したのは英国による植民地支配の結果。皮肉にもそれによってインド人同士がコミュニケーションをとれるようになり、またインド人が世界で活躍できる基盤となった。だがその一方で、植民地時代の言語である英語ではなく、サンスクリット語などを普及させるべきとの意見も。
☑「ひとつのインド」という概念が生まれたのは、英国が支配して以降といわれる。現在のインドを統一した王朝は歴史上ない。ムガール帝国(イスラム教の王朝)は北部・中部・東部を支配したが、南端部までは到達できなかった。
☑インドは多宗教の国。国民の80%(8億3000万人)がヒンドゥー教徒。2位はイスラム教徒の14%(人数にすると1億8000万人!)。インドは実は世界で3番目に多くイスラム教徒を抱える国。このほかキリスト教、シーク教、仏教、ジャイナ教、ゾロアスター教などがある。
☑ヒンドゥー教に開祖はいない。経典もない。インドと周辺地域で共有される世界観・価値観の総体がヒンドゥー教。なので異教徒も、イスラム教徒のカースト、キリスト教徒のカーストというふうに位置づけられる。ちなみに不可触民から大統領(インドの国家元首)になった人物としてナラヤナン氏(1997~2002年)がいる。近年は、アイデンティティの強まりを受け、カースト間の対立はより暴力的になったといわれる。
☑仏教はインドが発祥の地。ユニークなのは、日本やタイなどアジア各地に広まったのに対し、インドでは13世紀初頭にほぼ滅びたこと。しかし反カースト運動の指導者アンベードカル(不可触民出身だが、ネルー政権で法相を務め、インド憲法の法案作成者でもある)が1956年に始めた「新仏教運動」のもと、不可触民(インド人口の16%を占める)が相次いでヒンドゥー教から仏教に改宗。仏教の滅亡後ほぼ750年ぶりにインドで仏教が復興した。
☑ジャイナ教は、タマネギやニンニクなどの根菜を食べてはいけないなど不殺生の教義が厳格。このためか、インドの外に広まることはなかった。ただ現在でも、ビジネスマンを中心に国内に信者はいる。社会奉仕活動などで大きな影響力をもつ。
☑インドの宗教対立といえば「ヒンドゥー教」対「イスラム教」の構図。2つの宗教はもともと融和状態にあったが、ムガール帝国の時代(アウラングゼーブの治世)に弾圧政策をとった。英国が統治すると、インド人を反英で団結させないために分断政策を推し進める。1947年にインドとパキスタンが分離して独立した際は、新しく引かれた国境付近で殺戮・暴行・略奪が発生。イスラム教徒に寛容な態度をとり続けたとして独立の父マハトマ・ガンディーは翌年、暗殺された。
☑プネーは、ムンバイと並ぶ、ゾロアスター教の拠点のひとつ。パールシー(インドに住むゾロアスター教徒の呼び名)はインドでわずか6万人弱しかいないが、タタ、ゴードレージ、ワディアなどの老舗財閥を生んだ。世界的指揮者のズービン・メータ、クイーンのフレディ・マーキュリーもパールシー。パールシーは鳥葬の風習を維持しているといわれる。
☑プネーの人口はおよそ500万人。高原にあるため富裕層の避暑地として発展した。緑が多く、またインドで最も安全な都市とされる。外務省の海外安全情報でも、プネーは「レベル1」。これは多くの東南アジア諸国と同じレベル。
☑プネーは「インドのオックスフォード」の異名をとる教育・研究の中心地。世界中から留学生が集まる。名門プネー大学が有名で、アフガニスタンやイラン、ナイジェリア、スーダンなどの出身者が多い。
☑プネーは「東のシリコンバレー」と呼ばれる。多くのIT企業が進出する。コンピューターの家庭普及率もプネーはインド1位。
☑インドで最も日本語教育が盛んな街でもある。プネー大学外国語学部はインドで最も多くの言語を扱う。
☑バドミントンの起源は、英領時代のプネーにあるという説も。皮の球をラケットでネット越しに打ち合う遊びが原型になった。
☑インドの二大財閥といえば「タタ」と「ビルラー」。タタは、ムンバイを拠点とするパールシーのコミュニティの出身。第二次大戦以前から日本の実業界と関係が深く、銑鉄を、戦前・戦後復興期の日本に大量に輸出した。ビルラーは、マハトマ・ガンディーの強力なスポンサーだった。ガンディーはビルラー邸を出たところで暗殺された。
☑インドは、「非暴力」による抵抗という手法を打ち立てたガンディーを生んだ国。小学校の教室には肖像が掲げられ、紙幣にはガンディーが描かれ、町一番の大通りは「ガンディー通り」、中央広場にはガンディー像が建つ。ただ最近は、ガンディーに対する評価は割れている。なぜなら、インドを束ねるために伝統的な価値観である「宗教的な心情」に訴えたことで、宗教理念が活性化。ヒンドゥーとイスラムの対立を生み、インドとパキスタンを分裂させたというのが理由。独立を達成したが、新たな問題を発生させた張本人との指摘も。
☑インドの政治シーンでは、独立から1960年代までは、対英独立運動をリードした「インド国民会議」が圧倒的に優勢だった。ところが1980年以降は、ヒンドゥーナショナリズムを掲げる「インド人民党」が台頭。現在のモディ首相も人民党の出身。イスラム教徒との対立が懸念される。
☑インドは世界最大の民主主義国家。有権者数は6億7000万人。1947年の独立以来、1975~77年の非常事態(強権政治)期を除き、一貫して選挙を実施し、選挙結果に基づいて政権交代を実現してきた。軍事政権や独裁を一度も経験していない(途上国としては珍しい)。545ある下院議席のうち、不可触民に79議席、先住民に41議席を割り当てる(いわゆるアファーマティブアクション)。
☑インド憲法は世界で最も長いことで有名。全部で395条と付則がある(日本国憲法は103条)。インド憲法の中身で特筆すべきは「社会主義的世俗的民主的国家であるべく」と目指す国家の姿を前文でうたっていること。
☑インドは「司法積極主義」の国。公益の観点から、とくに最高裁は汚職問題などに積極的に関与する。2001年には、ガンジス川の支流であるヤムナー川を2年で浄化するようデリー州政府などに異例の命令を出した。ちなみに汚染の原因は、工場排水、生活排水(インドでは「トイレより電話のほうが普及している」といわれる)に加えて「水葬」(動物の死体や人間の遺灰を流す)の習慣も。“魂の浄化(文化)”と“水質の浄化(環境)”が衝突する現実がある。
☑インドには「企業の社会的責任(CSR)」を果たすことを定める法律(会社法)がある。一定規模以上の会社は、直近3年の平均純利益の2%をCSR活動に充てなければならない。
☑開発の文脈でもインドはユニーク。インドは被援助国(二国間援助で最大のドナーは日本)でありながら、ブータンやネパール、アフガニスタン、スリランカ、ミャンマー、アフリカを援助する。国連平和維持活動(PKO)部隊も積極的に派遣。インドはまた、HIV治療薬をはじめとする「ジェネリック薬品」の生産拠点として有名。
☑インドは歴史的に多くの移民を出してきた国。かつては、奴隷制が西欧で廃止された後、サトウキビなどのプランテーションで働く「代替労働力」としてモーリシャスやフィジー、カリブ諸島に渡った。現在はIT技術者などとして米国などに移住する。
☑海外で成功したインド系企業の代表格は、英ロンドンに本社を置くヒンドゥージャ・グループ。インド政府は、経済の打開策として「在外インド人(NRI)」というカテゴリーを作り、印僑からの投資を促すために特別の優遇措置をとった。これが奏功してインド経済は90年代に入ってテイクオフした。在外インド人がもつ総資産はインドの国内総生産(GDP)の半分に達するとも。「在外インド人省」も2004年に設置。
☑インドは、表面上は先進国と同じような先端技術の産業を多く抱える。1950年代から原子力開発が始まった。人工衛星も飛ばす。統計・化学などの分野で優秀な研究者をそろえ、先進国からの委託研究も多い。だがその一方で、15歳以上の識字率は71%(UNESCO、2015年)と低い。地域、カースト、ジェンダー格差が大きい。
☑インドは世界一の映画生産国。年間製作本数は1969本(2014年)。国内各地の20以上の言語で作られるのが特徴。キング・オブ・ボリウッドといえばシャー・ルク・カーン。歌と踊りがメインで現実離れした作りが近年、ドイツをはじめ海外でも人気。
☑インドは世界最大の武器輸入国。中国の脅威、ソ連崩壊による印ソ同盟の消滅などが背景にある。安保理常任理事国入りも目指す。
☑超学歴社会。受験戦争は熾烈で、塾に通うのは普通。試験の成績に悲観して自殺する若者の多さは深刻な社会問題。
☑アジア人最初のノーベル賞受賞者はインド人(1913年)。詩人・思想家のラビンドラナート・タゴールだった。タゴールは、インドを訪れた岡倉天心と親交があった。
■『Global Media Camp』に参加すると得する3つの理由
1)途上国を取材できる!
‥‥『Global Media Camp』は途上国を本格的に取材できる日本発で唯一のプログラムです。スタディツアーのように、担当者からレクチャーをひたすら受けるのではありません。参加者自らが自由に質問します(英語を使って取材します)。取材は、その国のことを短期間で少しでも深く、また多角的に知る手段のひとつ!
2)スキルアップできる!
‥‥『Global Media Camp』では新しい体験をするだけではありません。ネタ(良い点、悪い点、ユニークな点)や視点(切り口)を見つける力、情報を引き出すために質問する力、物事を掘り下げる力、要点をまとめる力、伝わる文章を書く力などコミュニケーションスキルの向上を目指します。各回の参加者は最大8人に絞っているため、同行するganas編集長からマンツーマンで指導を受けられます。頑張った証として、思い出だけでなく、現地取材をベースにした「署名記事」が残ります。
3)途上国を「複眼の視点」で見られる!
‥‥「途上国=貧困 or 幸せ」と決めつけていいのでしょうか? 物事に対する見方は立場によって変わります。『Global Media Camp』では複眼で物事をとらえる方法を学びます。世の中には自分が知らないこと、自分自身で無意識に決めつけてしまっていることがたくさんあります。取材も含め、現地の人と話す時間をたっぷりとっていますので、疑問を直接ぶつけてみてください。脱ステレオタイプを目指しましょう。
*過去の『Global Media Camp』参加者が書いた記事。インドは今回が初めてですので、インド以外のものです。ご参考まで(こんな記事が書けます!! ぜひご一読を)。
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モバイルマネー革命! 銀行口座もたないベナン人の生活を激変させたのは「MTN」
ベナンの社会派ミュージシャン カマル・ラジ氏、「この国はいまだフランスに搾取されている! 若者よ、立ち上がれ!」
西アフリカはいまもフランスの植民地!? 「CFAの廃止こそが真の独立だ」
ベナンのヨーグルト工場は「超ブラック」だった! 1日15時間労働が慢性化
ゲリラとの和平合意は本当に平和をもたらしたのか? コロンビアに蔓延する“見えない暴力”の犠牲者たち
アボカドで42万人が貧困脱却! 知られざるコロンビア政府の“種まき大作戦”
文字を作れば言語は死なないのか? コロンビアのエンベラ・チャミ語の生き残り方を考える
農民の健康を支えるのは誰だ、伝統医療の担い手「クル・クメール」がカンボジアの村から消えていく?
アンコール遺跡を案内するカンボジア人高校生の夢、「ITで国の経済に貢献したい」
ファンデーションを使わないのはなぜ? “カンボジア流メイク” のこだわりは「眉」と「唇」!
カンボジアの地雷除去活動とUberの意外な共通点、マーケティングの視点から考察してみた
経済発展の陰に「見えない貧困」、カンボジアで建築事故にあうとどうなるか
カンボジアの「シェア文化」を見習え、法律・制度があっても日本が社会問題を解決できない理由
カンボジアをアドラー心理学から考察してみた① 市場で働く女性たちが貧困から抜け出せないのは「恥をかくのが嫌だから」!?
値段は日本の1.3倍! シェムリアップで「ハンバーガー」は普及するのか?
■『Global Media Camp』で得られる5つのスキル
1)発見力
‥‥記事を書くには「ネタ」(切り口も)が不可欠です。毎日の取材ではまず、具体的なネタ探しと格闘します。ネタは、問題や長所を指す場合も少なくありません。ネタ探しの日々は「見つける力」(発見力)を向上させます。
2)質問力
‥‥ネタと切り口を見つけたらインプットはおしまい、ではありません。関係する情報をいかに集めるかが重要。質問の仕方によって、得られる情報の質・量、ひいては記事の内容・レベルは大きく変わります。取材現場では毎日、記事を書くために必要なたくさんの質問をします。質問力(聞く力)を集中的に鍛えます。記事を発信する際も、その前提となるインプットの量と質は欠かせません。
3)考察力
‥‥質問(インプット)・ブレインストーミング・記事執筆(アウトプット)を繰り返すことで、物事を掘り下げる体験をします。「これまで見えなかったこと」が見えるようになることも。ここでカギとなるのは、“関係がなさそうなもの同士”をつなげて考える発想です(たとえば「宗教」と「SNS」など)。意外なこと(つながり)を見つけた瞬間はまさに快感!
4)要約力
‥‥要点をまとめる力もつきます。言いたいことが不明瞭な長い話は、とりわけ社会に出ると聞いてもらえません。内容を薄めずに、いかに簡潔に表現できるか。これは記事(特に見出し、リード)の書き方に通ずるものがあります。要約力はいま注目されているスキルのひとつ。これを毎日特訓します。
5)文章力
‥‥カッコいい/美しい文章よりも、いかに伝わるか/読まれるかが大事ですよね? そのテクニックを学びます。文章力はコミュニケーション力の基本。レポートやエントリーシート(ES)の作成にも当然役立ちます。とりわけ最近は、電話よりも、メールを書く機会が増えているだけに、文章で伝える重要性は高まっています。
■『Global Media Camp』はこんな方におススメ(社会人、学生)
◎途上国を掘り下げたい人
・途上国を深く知りたい(世界人口の8割は途上国で暮らしています)!
・多様な途上国を多角的に見る方法を学びたい!
・貧困、教育、ジェンダー、スタートアップなど特定の分野を取材したい!
・過去(歴史)と現在、未来のつながりを取材であぶり出したい!
・フィールドワークをやってみたい!
・インドの大学生と仲良くなりたい(友情は、インドをウォッチし続ける「基盤」となります)!
◎メディア・広報・コミュニケーションに関心のある人
・自分の足で取材した途上国を多くの人に発信したい!
・プロのライターになりたい!
・「ネタや切り口を見つける力」「質問する力」「深掘りする力」「要点をまとめる力」「伝わる文章力」を高めたい!
・記者の動きを体験してみたい!
・メディアに疑問を感じるから、自分で取材・記事執筆に挑戦してみたい!
『Global Media Camp』は2014年の春以来、フィリピン、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、コロンビア、ベナンで合計21回開いてきました。参加者は総勢112人。年齢は18~58歳と幅広いです。
大学生の場合、参加者が多いのは慶応大学、東京外国語大学、上智大学、早稲田大学、神戸市外国語大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、東京大学、筑波大学、法政大学、横浜国立大学、中央大学、津田塾大学、東京女子大学、ICU、日本大学、同志社大学、立命館大学、大阪大学など。文系の学生はもちろん、医学や看護学、都市開発、建築を学ぶ理系の学生の参加者もいます。
社会人ではJICA職員やNGO職員、コンサル会社社員、大学教授、公務員、青年海外協力隊の経験者・候補者・志望者、地域おこし協力隊などにご参加いただいています。
■帰国後はこんな特典も!
*継続してスキルアップできます。しかも無料で!
・ganas主催の「2018年秋 グローバルライター講座」(東京)に無料で参加できます(一般5万円、学生3万5000円相当)。ただしちょっとしたお手伝いをお願いします。
・ganasのボランティア記者として活動し続けたいとコミットの高い方は、ganas主催の「2018年秋 77日記者研修」(東京)に無料参加できます(5万8000円相当)。
■前回の『Global Media Camp』参加者の声
*インドは今夏が初めてですので、別の行き先から抜粋しました
「取材する際に、オープンクエスチョンに頼りすぎない必要性を身にしみて感じた。知識がなくても『なぜ』『どのように』を使えば、簡単に質問できる。でもそれでは相手は答えにくいし、なにより自分の頭で考えることを放棄することになる」(向出洋祐さん、学生)
「暮らしている人たちから実際に話を聞き、記事を書くことでその国の歴史や人々の考え方に対する理解が深まる。自分がしっかり理解していないと他人に伝えられないから。ただの旅行では絶対に味わえない学び」(岡村有梨沙さん、学生)
「最大の収穫は『情報の聞き出し方』を学べたこと。インタビューしながら見出しをイメージし、それに基づいて必要な情報を収集するのは大変だった。でも徐々にコツをつかめたことが達成感につながった」(森春奈さん、学生)
「スラム街や国内避難民居住区など、自分一人ではアクセスが難しいところにも行け、またアウトプットの機会も用意されているのは貴重」(榊原麻由さん、学生)
「書くことに興味がある人に勧めたい。旅行では行けない場所・会えない人を取材できるので。ganas編集長にも直々指導してもらえる」(山口実咲さん、社会人)
「西アフリカと旧宗主国フランスの関係の根深さ、植民地時代から引きずっているものがまだあることに驚いた」(近藤史哉さん、学生)
「自分の取材力の甘さを痛感した。けれど取材の最終日は、取材相手からエピソードを深く聞けるなど、上手くいって楽しかった。Global Media Campは記者のすごさがわかるだけでなく、勉強になる」(真鍋耀さん、学生)
「記事を書いてみて、『自分が伝えたいこと』『切り口』がいかに抽象的かを思い知った。社会問題などの『大きいこと』に切り込みたいのなら、『小さいこと』への問いが欠かせないとわかった」(小松玲葉さん、学生)
「記者の仕事に興味があったから体験してみたかった。農村を取材したとき、『子どもの学費より、ごはんの方が大事なの』と言われたことが忘れられない」(長松院ゆりかさん、学生)
■講師
長光大慈(ganas編集長)
途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」編集長/特定非営利活動法人開発メディア代表理事。雑誌「オルタナ」編集委員。上智大学法学部を卒業後、アジア最大の日本語媒体であるNNA(現在は共同通信グループ)のタイ支局とフィリピン支局を立ち上げる。電気新聞記者、フリーライター、デベックス・ジャパン・メディア部門責任者などを経て現職。合計10年以上の海外在住経験(米国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベネズエラ)、およそ45カ国の渡航経験をもつ。青年海外協力隊のOBでもある。ハンモックのコレクター。
■コーディネーター
山崎大地(印日交流団体「にほんごのぷね」代表、インド・プネー在住)
1994年生まれ、川崎市出身。2013年に横浜の高校を卒業後、ガネーシャに魅せられ、2014年にインドのプネー大学に進学。2年半インドに滞在後、日本に一時帰国し、2017年にDMM.comの教育機関DMMアカデミーに1期生、「インドくん」として入学。2018年の3月にプネー大学に復学。印日交流団体「にほんごのぷね」の代表。日本好きインド人の来日機会を創出するために活動中。川崎フロンターレのファン。下記のURLは、にほんごのぷねを紹介するインドメディアの記事。
https://m.hindustantimes.com/pune-news/bonding-over-culture-and-language-at-this-japanese-chat-club-in-pune/story-W5O23IAUpE6nzHOwtHaXaK.html
https://punemirror.indiatimes.com/others/sunday-read/a-room-for-nihongo/articleshow/61799972.cms
■主催団体:特定非営利活動法人開発メディア
2012年8月17日設立。途上国・国際協力を専門とするNPOメディア「ganas」を運営。下のボードで記事を発信中。キャッチフレーズは「途上国を知る。世界が広がる。」。
・ウェブサイト:http://www.ganas.or.jp
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・所在地:埼玉県所沢市下安松521-6-101
・電話:080-3432-4844(長光)、04-2968-5350
■『Global Media Camp』の報告会・説明会の全日程
~随時更新します。お気軽にお越しください! 途上国トークを聞くだけでも楽しめます~
・【5/
https://www.facebook.com/
・【6/1(金)19:15 – 20:45】アフリカを取材してみたら○○だった! 『Global Media Camp in ベナン』報告会
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・【6/
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・【7/
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*報告会・説明会に参加できない方は個別に相談に乗ります。お気軽にご連絡ください(メールでも、フェイスブックのメッセージでも)。
20歳の夏も、30歳の夏も、また40歳の夏も、2018年の夏は一生に一度。ぜひ、他人がやらないことに挑戦して、ご自身をスキル&パワーアップさせてみませんか? 『Global Media Camp』は学生だけでなく、社会人の方にも最適なプログラムです。変わりゆくインドで一緒に取材しましょう!