2020-08-09

8/29 膣に穴? 医師も知らない女性の病「バース・フィスチュラ」、エチオピア女性の境遇を助産師が語る

 

「今まで知らなくてごめん」。これは、バース・フィスチュラの患者を支援する小笠原絢子助産師がこの病を初めて知った時につぶやいた言葉です。

バース・フィスチュラとは、幼くして出産する少女たちが難産の末に、膣と膀胱や大腸の壁に穴が開いてしまう病気。かかってしまうと、排せつ物がだだ漏れになってしまいます。体内からすごい異臭を放つため家族から見捨てられ、差別され、孤独と貧困に追いやられるとのこと。

小笠原さんは、エチオピア・アジスアベバにあるバース・フィスチュラの専門病院を訪問し、生前の創設者のキャサリン・ハムリン医師(オーストラリア人。今年3月に死去)と患者からヒアリングしました。どんな活動をしているのか(毎年2000人の穴をふさぐ手術をする)、患者はどうやって回復し、自立していくのかを参加者の皆さまとシェアします。

アフリカに多いバース・フィスチュラには、早すぎる結婚、学校に行けない、多産の文化など途上国の課題が複雑に絡んでいます。「国際協力の現場に行く人にこの病気のことを知ってほしい。とりわけ男性に。社会の半分は男性なのだから」(小笠原さん)

途上国の女性問題、国際保健、ジェンダーに関心のある方はもちろん、国際協力を志す学生の皆さまにもおすすめのトークイベントです。男性も奮ってご参加ください。

質問時間はたっぷりの1時間。このイベントで医師や看護師も知らないバース・フィスチュラに詳しくなって、周りの人に伝えてください。皆さまはメッセンジャーです!

【日時】

2020年8月29日(土)午後7時30分~9時35分

【タイムライン】(予定)

7:15
Zoom会場 オープン

7:30 – 8:25
「ララアース」代表・小笠原絢子助産師のトーク&インタビュー
・バース・フィスチュラとの衝撃の出会い
・助産師目線で解説するエチオピアの専門病院の活動
・ワンコインプロジェクト

(休憩5分)

8:30 – 9:30
質疑応答・意見交換タイム

9:30– 9:35
お知らせ・アンケート

【会場】

オンライン(Zoomを使用します)

【参加費】

・一般:500円(参加券のみ)
・寄付つきチケット:1500円(参加券+寄付1000円)
・『ganasサポーターズクラブ』のサポーター、パートナー:無料

*『ganasサポーターズクラブ』に入会すると(会費はサポーター1000円/月、パートナー2000円/月)、ganasが主催する各種イベント・プログラムが無料または割引価格になるほか、お時間のある時に途上国を支援したり、ライフスキルを磨いたりできます。
*寄付金は(手数料除く)すべてフィスチュラ手術費とリハビリ費用としてキャサリン・ハムリン・フィスチュラ財団に送金します(ひとりの患者が、手術からリハビリ、社会復帰サポートを受けるまでにかかる費用は約6万円です)。
*お支払い済みの参加費・寄付金はご返金できません。

【お申込み方法/締め切り】

Peatixのページからお手続きください。ご入金をもってお申込みは完了します。
*締切日:8月27日(木)

【定員】

90人(先着順)

【スピーカー】

小笠原 絢子さん
助産師。大学院助産学修士課程修了。大学病院、助産院勤務を経て産院で助産師として勤務。常勤勤務の傍ら2017年に産科フィスチュラ研究・啓発団体「Lapis Lazuli Earth(ララアース)」を立ち上げる。安産1件1コインプロジェクトやチャリティヨガを通して、産科フィスチュラの啓発活動を続けている。

【モデレーター】

福井貴久子(ganas記者)
横浜市出身、法政大学卒。国際協力NGO、環境系NGOでの広報歴14年、フリーライターを経て、現在ganas記者。取材・インタビュー記事などをウェブメディアにて発信する。関心分野はジェンダー、人権、環境リサイクル、SDGsなど。人類の進化を見るために、日々発信すべきテーマに取り組む。今一番やりたいことは若者と子どもの人材育成。

<ganas掲載の記事>

途上国の女性を苦しめる「バース・フィスチュラ」をなくせ! 5月23日に東京女子医大でシンポジウム
https://www.ganas.or.jp/20180510fistula/

現代のハンセン病「バース・フィスチュラ」、ララアース小笠原絢子代表が上映会で患者支援訴え
https://www.ganas.or.jp/20190322fistula/

【こんな人におススメ】

社会人(アフリカ、途上国に関心のある方)、学生(国際・開発分野に関心がある方)。特に下記に興味がある方におすすめです!

・医師も知らない病を知りたい
・国際保健に詳しくなりたい
・エチオピア女性の暮らしを知りたい
・ジェンダー問題に関心がある
・コロナで自宅待機なのでみんなと語りたい
・将来、国際協力の仕事をしたい
・途上国で暮らしてみたい
・日本でできる国際協力を知りたい
・コロナで暇なので新しいことを知ってみたい
・取材や情報発信のコツを知りたい

【主催】

NPO法人開発メディア(「ganas」の運営団体)

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