2015-10-26

IOM、ギリシャ 2015年で一番多い移民の到着を記録、10月17~21日に4万8000人

IOMギリシャ事務所は先週、2015年で最も多い移民の到着を記録した。天候が悪化しているのにも関わらず、1週間で約48,000人の難民・移民が、トルコからギリシャの島々に海を渡って到着した。

具体的には、10月17日には9,113人、18日は9,237人、19日は8,617人、20日には10,994人、21日は10,024人が到着した。

ギリシャの地方政府は大量の流入に充分に備えていなかった。レスボス島では、引き続き多くの難民や移民を受け入れ続けている。上記のうち、27,276人が同島に到着し、9,750人がキオス島に到着した。

キオス島は夏のピーク時には、一日300人を受け入れていたが、現在は一日2,000人ほどに増加している。

到着が増加している中で、IOMギリシャ事務所の職員によれば、海での死者も増えている。

10月19日のメギスティ島沖、21日のサモス島沖の2件の事故で18人の移民が命を落としたとみられている。

サモス島沖の難破では、ギリシャ政府沿岸警備隊が32歳のシリア人を救出したが、彼の妻と子ども2人、や親戚を含む他の14人は行方不明で、溺れたとみられる。

一方でイタリアでは、これまで10月に、7,447人がシチリア海峡で救出された。633人の生存者とともに、7人の遺体がスペイン船籍のリオ・セグラ号によって10月19日にターラントに移送されて以降、死亡は記録されていない。当局は113人を乗せていたゴムボートで8人の犠牲者をみつけたが、理由はいまだ不明。

プレスリリース:http://www.iomjapan.org/press/20151026.cfm