2016-04-08
10の事実で知るシリアの飢餓、WFPがまとめ
国連WFPがシリアやその周辺で行っている食糧支援活動は、国連WFPが現在取り組む活動の中で、最大かつ最も複雑な活動です。シリアにまつわる飢餓の現状を10の事実で伝えます。ぜひシェアし、関心の輪を広げてください。
1.長引く紛争のため、1,100万人のシリア人が家を追われました。
2.シリア人の食糧支援にかかる費用は、一人一日あたりおよそ1米ドルです。
3.シリアでの人道支援の必要性は、紛争の開始時に比べて12倍以上に膨れ上がりました。
4.2011年に紛争が始まるまでは、シリアは中所得国でした。しかし今、3人に1人のシリア人が最低限の暮らしも維持できない貧困に苦しんでいます。
5.国連WFPはシリア国内外でおよそ600万人のシリア人に、食糧を配布したり、食糧を買うための電子マネーを送金したりしています。これは人々の生活を守る命綱となっています。
6.国連WFPはシリア紛争の開始当初から100万トン以上の食糧を届け、避難先を求めて移動する多くの家族の命を繋いできました。
7.国連WFPはこれまでシリア難民受け入れ国の経済に対し、難民が食糧を買うための券や電子マネーの形で、計13億米ドル分以上を注入してきました。
8.シリア国内における農作物の収穫量は紛争前と比べて40%減少しました。
9.パンはシリア人の食事に欠かせません。が、紛争でパン屋の半分以上が被害を受け、戦闘の激しい地域ではパンの値段が最大1000%上がったところもあります。
10.シリア人の子どもの栄養不良を改善・予防するため、国連WFPは2016年、シリア人の子ども24万人に特別な栄養強化食品を配る予定です。