塗料でマラリア対策! 関西ペイントが画期的な「アンチモスキート・ペイント」
関西ペイント株式会社(本社:大阪市、石野 博 社長 CEO)の子会社である Kansai Plascon Africa は、10 月 1 日、ザンビア共和国の首都ルサカにおいて、防蚊塗料「Kansai Anti-Mosquito Paint(カンサイ・アンチモスキート・ペイント)」の上市発表会を行いましたので、お知らせいたします。
この画期的な新製品は、ベクターコントロールの代替手法として、ザンビアにおける2021 年マラリア撲滅目標の一助となるものです。
アフリカでは、マラリア対策として、蚊帳や予防薬、殺虫剤の散布などが使用されてきましたが、依然として毎年 100 万人以上の方が亡くなられている現状があります。
Kansai Anti-Mosquito Paint は住宅や公共施設、商業施設で使用いただけるよう特別に設計されており、人や環境に安全なものです。また、世界的に認められた試験方法により、効果が 24 ヶ月持続することが確認されています。 加えて、NEMA(ウガンダ国家環境管理庁 – National Environment Management Agency)、ザンビア環境管理庁の認証品でもあります。
当社はこれまで、ザンビア厚生省や JICA、その他機関・ステークホルダーとの官民連携の取り組みにより、この画期的な Kansai Anti-Mosquito Paint を作り上げてきました。本製品の特徴である「蚊のノックダウン」機能を加えることで、蚊の心配をすることのない穏やかな環境を人々に提供することを可能にしました。「ノックダウン」機能とは、壁面に接触した蚊の神経系を麻痺させることで、壁に留まったり、遠くに飛ぶ能力を低下させ、結果としてノックダウンさせるものです。この効果は 2 年間続き、マラリアやその他の蚊の媒介する感染症から、持続的に護られることとなります。
マラリアは、アフリカで最も深刻な感染症の一つであることに加え、児童、生徒が学校を欠席する理由の半分を占め、経済にも悪影響を及ぼしています。
マラリア根絶を目的とした団体 Malaria No More は、マラリアが 10%減少すれば GDP が3%増加すると発表しました。マラリアの減少は子どもたちの登校へ繋がるため、両親が働けるようになり、また薬や健康管理の支出を減らすことに繋がります。更に Malaria No More によると、マラリアは 5 歳以下の小児の主要な死因となっています。
今回の上市を機に、Kansai Plascon では、マラリア被害が大きく、恵まれない地域の託児所へ塗料を寄付する「Help Me Get To 5」キャンペーンを開始します。
Kansai Plascon 地域マーケティングマネージャー Bridgette Mandava コメント:
「『Help Me Get To 5』キャンペーンは、マラリアの犠牲者として最も弱者である子どもたちの窮状に着目いただくことを目的としています。Kansai Plascon は、政府や NGO、民間セクターとの強固な協力関係を構築し、キャンペーンが永続的・総合的な効果をもたらすよう推奨していきます。」
画期的な塗料である Kansai Anti-Mosquito Paint により人命が助かり、家族や地域社会の安全を護ることで、関西ペイントとして人々の健康を保つこと、そして結果としてより健全な経済がアフリカで創造されることへの手助けが出来ればと考えております。
プレスリリース:https://www.kansai.co.jp/new/press18/20181003.pdf#zoom=100