2015-07-31
JICAと鹿児島大学がボランティア派遣に関する覚書を締結 -セントルシアとコロンビアの水産分野の発展に貢献-
独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)と国立大学法人鹿児島大学(以下、鹿児島大学)は、7月31日、JICAボランティア事業に関する覚書を締結しました。本連携により、2018年までの3年間にわたり、毎年、セントルシアとコロンビアに約1か月間、同大学の水産分野の大学院生・学部生を数名ずつ青年海外協力隊員として派遣します。
青年海外協力隊員として派遣される大学生・大学院生は、セントルシアでは、ポイントサブレ地域にある海洋保護区で、海洋や生物のモニタリング調査や地元コミュニティーでの環境教育など、持続可能な利用に関する活動に取り組む予定です。また、コロンビアでは、サンタ・マルタ市にあるマグダレナ大学の水産学科で、養殖技術の開発や改良に取り組む予定です。
鹿児島大学からは、これまでに377名の青年海外協力隊員が開発途上国に派遣されており、うち54名は水産分野に従事しています。また、JICAが日本国内で実施する途上国人材育成のための研修事業の実施機関として、長年、水産分野の技術や知見を提供しており、途上国を支援できるノウハウを豊富に有しています。
今回、鹿児島大学と連携することで、セントルシア及びコロンビアの水産振興を支援するとともに、ボランティアとして派遣された学生が、今後、グローバル人材として日本社会や世界で活躍することが期待されます。